映画

新型コロナ感染拡大で逆風下の映画業界はどう変化するのか?

映画の公開延期・中止、そして宣伝活動も止まった 未曾有の難局に直面する映画業界 新型コロナの世界的な感染拡大で映画館が休業してからおよそ1か月が経った。政府は緊急事態宣言を5月いっぱいまで延長し、東京や大阪など「特定警戒都道府県」では6月になっても上映を再開できるのかどうかわからない不安な状態が続いている。 今にして思えば、今年2〜3月の時点で、ここまで映画業界が苦境に立たされると、誰が...
映画

「新聞記者」の日本アカデミー賞3冠独占は日本映画界の転機になるのか?権力を描けない日本映画と映画人

映画関係者も驚いた「新聞記者」の主要3冠独占 権力中枢の現状を描いた「新聞記者」は日本映画界の異端児か 2020年の第43回日本アカデミー賞は松坂桃李とシム・ウンギョンが共演した「新聞記者」が最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の主要3部門を独占する快挙となった。 映画「新聞記者」が上映された意義や可能性、なぜ、安倍官邸と闘う原案者・望月衣塑子記者が東京新聞で許容されてい...
お知らせ

映画と音楽の融合で街おこし!11月28日から京都市で「木屋町文化祭(仮)」開催

映画と音楽の融合イベント「木屋町文化祭(仮)」 映画と音楽の融合イベント「木屋町文化祭(仮)」が11月28日から12月1日までの4日間開催されます。 京まちなか映画祭とBULL FESという2つのイベントが合体し、木屋町通りを盛り上げるためのイベントで、主なラインナップは次の通りです。 ・京都文化博物館フィルムシアターにおける「日本の音楽好事家による邦画セレクション」 ・宇治茶監督...
ドラマ

いまWOWOWドラマが面白い!有村架純×坂口健太郎のラブストーリーはじめ豪華キャストが続々

岡田惠和脚本の「そして、生きる」 有村架純との「ひよっこ」コンビ 岡田惠和の最高傑作を匂わせるラブストーリー 最近、WOWOWのオリジナルドラマが面白い。 とくに、8月からオンエアされた「そして、生きる」。舞台は3.11東日本大震災から始まる。 宮城県気仙沼市のボランティア活動を通じて知り合った若い男女を、いま時めく有村架純と坂口健太郎が演じている。 脚本は岡田惠和。数多...
映画

映画『新聞記者』レビュー後編・望月記者が政権に不都合な記者であり続けられる背景とは?

東京新聞で望月記者が自由に取材できる背景は? 問題意識と覚悟が生んだ映画「新聞記者」 前回は、日本映画が政治をテーマにした作品を作りづらくなっている背景について考察した。 そんななかで上映された『映画「新聞記者」』は、日頃、政権に批判的な東京新聞の望月衣塑子記者の同名ベストセラーを原案に製作された作品だ。 前回は、本作の誕生には、現在の政治状況に問題意識を強めたエグゼクティブプ...
映画

映画「新聞記者」はなぜヒットしたのか?政治的リスクをめぐる覚悟と勇気を考える・レビュー前編

政治映画が上映されただけでニュースになる国ニッポン 映画「新聞記者」が4億円超の興行収入 いまに始まったことではないのかもしれないが、映画館で流される邦画の予告編にうんざりすることがある。 なぜなら、扱うテーマが恋愛か家族かバラエティーか、いずれにしても権力中枢で何が起こっているのか、国民に問いかけようとする覚悟のある作品が皆無だからだ。 あえて言えば、企業の不祥事をモチーフに...
映画

映画「グリーンブック」と「ブラック・クランズマン」は今も残る差別の本質を教えてくれる

2019年度アカデミー賞作品賞「グリーンブック」 本年度アカデミー賞作品賞は「グリーンブック」で文句なしで受賞した。 昨年の「シェイプ・オブ・ウォーター」はグロテスクなおとぎ話だった。一昨年の「ムーンライト」は素晴らしい作品であったが、黒人にオスカーを受賞させたいという意思を感じる受賞だった。 「グリーンブック」は王道のハリウッド映画だ。 アメリカに根強く残る黒人へ...
映画

なぜFOXサーチライトはアカデミー賞に強いのか?独断と偏見を交えて考えてみた

アカデミー賞常連になった「FOXサーチライト」 通好みの映画会社 FOXサーチライトは、20世紀FOXの子会社である。メジャー作品とは一線を画して、作家性の強い作品を提供している。 と言っても、世界的な監督を起用し、予算もそれなりに投じているようだ。日本の独立系配給会社(インデペンデント)とは規模も企画力もまったく比ではない。大手配給会社(メジャー)の大作と違って、監督...
ニュース

菅官房長官と望月衣塑子記者のバトルを斬る!会見排除問題で分かる民主主義の成熟度

記者会見の変質と進化 東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者と菅官房長官のバトルが延焼している。 官房長官の定例会見で質問を繰り返す望月記者に対し、首相官邸が排除する姿勢を見せているためだ。 直接的なきっかけは2018年12月の記者会見で、望月記者が沖縄・辺野古沿岸の土砂投入について「現場ではいま、赤土が広がっております」と質問。報道室長名で「特定の記者が事実に基づかない質問を繰り返して...
映画

映画の主役になった、トランプ以上にアメリカ大統領に固執した人物

ヒュー・ジャックマンが挑む"文春砲"政治家 2月1日から公開されたヒュー・ジャックマン主演映画「フロントランナー」。1988年のアメリカ大統領選挙の民主党候補者ゲイリー・ハートは、40歳代という若さもありケネディの再来と騒がれた男だ。この作品は、彼の不倫騒動で立候補辞退するまでを描いている。 ゲイリー・ハートは政治手腕においては申し分のない実力があったため、当時のアメリカではマスコミを巻き...
ニュース

Netflixの有料会員数は1億3900万人!日本の人口を超えた!巨大な映像配信企業の行方は?

日本の人口を超えたNetflixの有料会員 動画配信サービス会社・米Netflixが現地時間の1月17日、2018年第4四半期(10~12月)の決算を発表した。 売上高は27%増の41億9000万ドル(約4572億円)で、アナリスト予測の42億1000万ドルを下回ったが、1株当たりの純利益は30セントとアナリスト予測(24セント)を上回った。 とくに注目したいのは有料会員数だ...
映画

スタローンの「ロッキー」とマイケル・B・ジョーダンの「クリード」!世代を超えた戦いと人間愛が魅力

スタローン健在の傑作! 「ロッキー」が公開された1976年当時の若者で「ロッキー」を見たことがない人はいないのではないだろうか。 映画館で観なかったとしても、テレビのゴールデンタイムで洋画劇場が盛んだったころは、何度かオンエアされていたはずだ。 シルベスター・スタローンは、この作品で主役のロッキー同様、スターへの道を駆け上がった。「ロッキー」シリーズは6作あるというが、すべて見ている人は...
映画

レディー・ガガの「アリー/スター誕生」がなぜ大ヒットしないのか?宣伝マンの視点

膨大な有名人コメントの効果は? オスカー候補No1と呼び声の高い、レディー・ガガ出演の「アリー/スター誕生」。興行成績ランキングでは、なんと初登場6位だった。 2か月前公開の「ボヘミアン・ラプソディ」や、1か月前に公開された「ファンタスティック・ビースト」に余裕で負けているのだ。 「アリー/スター誕生」は強力な宣伝力で世の中に浸透していると思われた。テレビCMもガンガン流...
映画

NHK紅白歌合戦のユーミンとスタジオジブリ【松任谷由実】【宮崎駿】

平成を締めくくった「紅白歌合戦」 2018年大晦日、平成最後の「紅白歌合戦」の視聴率は後半41.5%で良い結果を残した。 私も前半・後半と、久々に飽きずに通して見ることができた。 サザンの桑田もすごかったが、その桑田にキスをして共に「渚のシンドバッド」を歌いまくるユーミンが、何と言っても1番の功労者だろう。 ユーミン自身は2曲披露する。1曲目は「ひこうき雲」。ユーミンのデビューアルバム...
ドラマ

NHK特集ドラマ「バーニング」 村上春樹の「納屋を焼く」が原作

2018年年末にNHKで特集ドラマ「バーニング」が放送された。 村上春樹の短編小説「納屋を焼く」が原作のドラマで、監督は韓国屈指のイ・チャンドンだ。 すでに韓国では映画公開され、アカデミー外国語映画賞で韓国初の受賞を狙える位置にいるのだそうだから、映画の評価は高いのだ。 映画版は148分もあり、テレビ版は3分の1ほど切り取られて編集された。日本の映画公開は、2019年2月...
ドラマ

減速気味の米テレビドラマ「ウォーキング・デッド」

2010年にシーズン1が放送されて以来、大人気のアメリカテレビドラマ「ウォーキング・デッド」。 日本では当初FOXチャンネルで放送が始まったが、今ではAmazon、Netflixなど多くの配信で見ることができる。 ウォーカーと呼ばれるゾンビに世界を席巻される世紀末ドラマだ。数々の登場人物、それも主役級がバンバン死んでいく。1シーズンで何百人の役者が死に役をやっているのかと思うとあまり気...
映画

“Netflix”の現状と今後

12月に入りクリスマス映画やら、アカデミー狙いの話題作を送り込んできたNetflix。 アカデミー外国語映画賞の最有力に挙げられているのが「ROMA」だ。 イタリア映画と間違えるタイトルだが、1970年頃のメキシコシティのROMA地区を描いた映画で、監督はアルフォンソ・キュアロン。ハリウッドでも活躍するメキシコ人監督で、自伝とも言える映画になっている。 メキシコシティと言えば1964年の...
ドラマ

ドラマ「黄昏症候群」で中山美穂にエールを送りたくなった

10月~12月期のドラマで予想以上に見続けてしまったのが、「黄昏症候群」だ。 ビッグコミックオリジナルロングラン連載中の弘兼憲史による大ヒット漫画。 “人生の折り返し、恋をした”のキャッチフレーズなので、50歳前後のことを言うのだろう。ドラマは漫画のある1章をベースに作られているらしく、私は原作を読んでいないが、脚本家がなかなか頑張ったのだと思う。 スイスのロープウェイで偶然出会...
映画

死してなお、樹木希林

アカデミー賞の前哨戦と言われる、ゴールデン・グローブ賞ノミネーションが昨日アメリカで発表された。 興行収入を左右するので、映画業界はこの頃から賞レースの話題で持ち切りだ。 注目は、年末に公開するレディー・ガガ主演の「アリー/スター誕生」。 日本勢は、カンヌでパルムドールを受賞した「万引き家族」がノミネートされた。 外国語映画賞を獲得すべく、配給会社や製作陣はアメリカ...
ニュース

池上彰氏が危惧する「関係者によると」報道の是非

池上氏の指摘は新聞業界でも議論されたテーマだった 日産のカルロス・ゴーン会長(当時)が東京地検特捜部に逮捕されるというビックニュースに日本だけでなく世界中が驚いたのはご承知の通りだが、初報段階では朝日新聞が先行した。 私自身、朝日新聞は相当先行していると思ったのは、ゴーン会長を乗せた旅客機が羽田空港に到着した際、その旅客機の写真や捜査員らしき人たちが機内に上り込む動画がアップされていたため...
映画

予想外の大ヒット「ボヘミアン・ラプソディー」

NTV「スッキリ!」のコメンテーターが珍しくいいことを言っていた。 タイトルはなぜクイーンではないのか。ボヘミアン(自由奔放な生活をする人)のためのラプソディー(狂詩曲)は、フレディの人生そのものだと。 インド系の移住者で白人ではないコンプレックスの上に、ゲイに気づき、エイズによって死を迎える。 どんなに稼いでも、ステータスが上がっても、音楽に...
ドラマ

皮肉な結末となったNETFLIX人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

NETFLIXに契約してからというもの、外出するのが億劫になった。 映画・ドラマのコンテンツの数だけでなく、ラインナップも充実している。 アメリカのドラマはシーズン1で20話というものもあり、それがシーズン10くらい続く作品がざらにあるのだから、その企画力・資金力は大したものだ。日本のテレビドラマの貧弱さを嘆くのもばかばかしくなる。 アカデミー俳優のケヴィン・スペイシーが...
ニュース

ユーチューバー・ヒカキンが炙り出した既存メディアの限界

「いま億チューバーはウジャウジャいる」とヒカキンも驚くYou Tube 「ユーチューブは才能と努力さえあれば、まだブルーオーシャン」「いま億チューバーはウジャウジャいる」 「ブンブン。ハロー YouTube どうも HIKAKINです」で始まるユーチューバー・ヒカキンのチャンネルは、現在4チャンネル合計で登録者数が1000万人を超え、再生回数は約60億回に達したと言われる。 ...
映画

「いつだってやめられる」イタリアの現実をコメディで揶揄した映画

渋谷のBunkamura等で公開中の映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち 」は理系大学院出身でありながら定職に就けない、いわゆる”ポスドク“を扱った作品だ。 高学歴でも、大学院を出ても、高収入を得られない状況は日本も同じだ。 一発逆転を狙う天才たちが、ドラッグ製造や犯罪に手を染めていく大胆さはイタリアならではで、著名な俳優陣が演じるひょうきんでドジでお人好しなメンバー...
ニュース

カルロス・ゴーンが約50億円の報酬隠しで逮捕された本質的意味

日産自動車を再建した世界的経営者・カルロス・ゴーン会長が東京地検特捜部に逮捕された。容疑は有価証券報告書に自分の報酬を約50億円も過少に記載した疑いだ。隠した金額は桁違いなだけに、メディアは一斉に報じ、世界に大きな驚きを与えた。 特捜部の発表では、ゴーン会長は2010年度から5年度分の合計報酬が実際は約99億9800万円にもかかわらず、約49億8700万円に過少に記載した疑いがあるということ...
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