いまWOWOWドラマが面白い!有村架純×坂口健太郎のラブストーリーはじめ豪華キャストが続々

ドラマ

岡田惠和脚本の「そして、生きる」 有村架純との「ひよっこ」コンビ

岡田惠和の最高傑作を匂わせるラブストーリー

最近、WOWOWのオリジナルドラマが面白い。

とくに、8月からオンエアされた「そして、生きる」。舞台は3.11東日本大震災から始まる。

宮城県気仙沼市のボランティア活動を通じて知り合った若い男女を、いま時めく有村架純と坂口健太郎が演じている。

脚本は岡田惠和。数多くの脚本を残す当代きってのドラマ脚本家だ。

代表作とも言えるのが、NHK朝ドラ「ひよっこ」と、フジテレビの「最後から二番目の恋」。

さりげない日常会話や身近な人たちの心の交流を力むことなく描くのが彼の持ち味だが、どうにも話の展開は、結局何が言いたいの?と多少の不満が残るストーリーでもあった。

2作品とも出演者に頼り過ぎた感があり、ドラマ本来のテーマは汲み取れなかった。

といういわけで、WOWOWの「そして、生きる」も、NHK朝ドラ「ひよっこ」のように、かわいい架純ちゃん推しの物語なのだろうと高を括っていた。有村架純の満面の笑顔だけがチャームポイントのドラマなのでは、と。

しかし、「そして、生きる」は震災がきっかけとなるドラマだけあって、話が進むにつれ、ぼんやり見ているだけでは済まされない話だと見入ってしまったのだ。

有村架純と坂口健太郎演じる2人の若者は、同じような環境、すなわち事故や自殺で両親を失い、人のよい親戚に引き取られ、愛されて育つが、震災のボランティアで”生きる”ことの意味を見つめ直すという設定だ。

岡田惠和の息子のボランティア経験が生かされた

心に傷を持つ2人は自然とお互い惹かれ合っていく。この稀有な境遇の2人に、岡田は自然な話し言葉で台詞(せりふ)をつないでいき、まるで隣の若者が自分に話しかけているのでは、と錯覚するほど自然なのだ。

ドラマは回を重ねるごとに、どんどん非日常的な出来事が重なっていく。

空港での偶然の出会いや予期せぬ妊娠などドラマならではの展開が続くが、その非日常の出来事が脚本の力で誰もが経験し感じたことを思い出させてくれるドラマに仕上がっている。

ドラマのモチーフ(素材)となったのが、岡田惠和の息子が東北でボランティア活動、そこで出会った震災ボランティアの若者たちだったという。

少し照れくさくもある奉仕活動を堂々とやれる環境で出会った人たちだったため、素直に自分自身の過去を語り合える。自分より不幸な人の前では、思い出したくもない過去も語れる。

しかし、ドラマの前半は予期せぬ妊娠と流産、その相手を親打ち明けられないストーリーがクライマックス。人生は決して甘いものではなく、悩みながらも前に進むしかないことを暗示している。

人気作家のミステリー作品や社会派の映画監督作品も注目

湊かなえ、角田光代、東野圭吾原作のミステリー

WOWOWドラマは、人気作家のミステリー作品も目白押しだ。

湊かなえ原作「ポイズンドーター・ホリーマザー」は寺島しのぶの毒親ぶりが印象的だった。ドラマのオリジナルソング「だいじな子」は暗く哀しい曲だが、「あいしてる」と何度も繰り返される朴訥な歌詞は一緒に口ずさんでしまう。

角田光代原作「坂の途中の家」は、現代的な自立した女性役が多かった柴咲コウがこれまでの女優イメージを覆し、冴えない専業主婦を好演した。

東野圭吾原作の「ダイイング・アイ」は、原作の緊迫感が描き切れていない印象だった。東野作品は何度もドラマ化されているが、製作陣によって出来不出来があるようだ。

東出昌大主演ドラマ「悪党」は民放ドラマとは異なる魅力

映画「64-ロクヨン」で有名な社会派監督・瀬々敬久が監督した、東出昌大主演ドラマ「悪党」は映画的な撮影や映像、そして独特の間が印象的な力作だった。

企業広告で成り立つ民放のドラマは、CMがインサートされるため、ドラマの本編が途切れ途切れとなり、見ていて落ち着かない。

しかし、WOWOWは視聴者が毎月一定料金を支払うビジネスモデル。いま、流行りのサブスクリプション方式のビジネスモデルだ。このため、ドラマは本編がぶっとおしでOAされる。

サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。コンピュータのソフトウェアの利用形態として採用されることも多い。(出典:Wikipedia

「悪党」は本編が50分で、視聴者にとってはじっくり楽しめる尺でもある。こうしたドラマであれば、映画監督も参入しやすいのかもしれない。

有村架純と坂口健太郎のような民放ドラマの主役級も新たな挑戦場所となっているようにも感じる。

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