ドラマ「黄昏症候群」で中山美穂にエールを送りたくなった

ドラマ

10月~12月期のドラマで予想以上に見続けてしまったのが、「黄昏症候群」だ。

ビッグコミックオリジナルロングラン連載中の弘兼憲史による大ヒット漫画。

“人生の折り返し、恋をした”のキャッチフレーズなので、50歳前後のことを言うのだろう。ドラマは漫画のある1章をベースに作られているらしく、私は原作を読んでいないが、脚本家がなかなか頑張ったのだと思う。

スイスのロープウェイで偶然出会った男女が、同じ会社で働く設定であったり、親子のそれぞれの不倫現場がホテルのエレベーターの乗り合わせで発覚したりなど、あまりにあり得ない設定が、逆に茶化しながら受け止められるのだ。

キャスティングが功を奏しているのだと思う。

真面目な銀行員が似合う佐々木蔵之介、その妻・中山美穂は娘の婚約者とできてしまう。佐々木の不倫相手は惨めな女性・黒木瞳。中山・黒木の、女性には好かれそうにない女優たちが、女性から可哀そうと思われる配役で、それが好感度を上げている。

プライベートをめぐって毀誉褒貶のある中山美穂だが、息子との別居生活は充分な試練になっていると思う。

元夫・辻仁成の発言に対しても反論せず、黙々と女優業をこなしているのは、いまとなっては妙に感心する。

今年の春に公開された映画「蝶の眠り」でも、1人の女性の喜怒哀楽を演じ切った。

アルツハイマーに侵された女性作家の人生最終章、妖艶な現役小説家から化粧っ気のないアルツハイマー患者まで、その変貌する姿を見事に演じた意欲作だった。

初日の舞台挨拶で涙ぐまれていたが、これまでの人生を振り返って、女優として込み上げる思いがあったのだろう。

企業で働く男性も、子育て中の女性も、ふと立ち止まって将来の憂いが芽生える50歳。ドラマや映画の世界ではどうしても恋愛が引っ張り出されるが、日々の平凡な生活に中にこそ人生の糧となるきっかけがあるはずだ。

そんな様々な思いを背負った女性たちを、老年期になっても演じられる女優の1人として、中山美穂は生き続けるかもしれない。

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