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新型コロナ感染拡大で逆風下の映画業界はどう変化するのか?

映画の公開延期・中止、そして宣伝活動も止まった 未曾有の難局に直面する映画業界 新型コロナの世界的な感染拡大で映画館が休業してからおよそ1か月が経った。政府は緊急事態宣言を5月いっぱいまで延長し、東京や大阪など「特定警戒都道府県」では6月になっても上映を再開できるのかどうかわからない不安な状態が続いている。 今にして思えば、今年2〜3月の時点で、ここまで映画業界が苦境に立たされると、誰が...
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「新聞記者」の日本アカデミー賞3冠独占は日本映画界の転機になるのか?権力を描けない日本映画と映画人

映画関係者も驚いた「新聞記者」の主要3冠独占 権力中枢の現状を描いた「新聞記者」は日本映画界の異端児か 2020年の第43回日本アカデミー賞は松坂桃李とシム・ウンギョンが共演した「新聞記者」が最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の主要3部門を独占する快挙となった。 映画「新聞記者」が上映された意義や可能性、なぜ、安倍官邸と闘う原案者・望月衣塑子記者が東京新聞で許容されてい...
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映画『新聞記者』レビュー後編・望月記者が政権に不都合な記者であり続けられる背景とは?

東京新聞で望月記者が自由に取材できる背景は? 問題意識と覚悟が生んだ映画「新聞記者」 前回は、日本映画が政治をテーマにした作品を作りづらくなっている背景について考察した。 そんななかで上映された『映画「新聞記者」』は、日頃、政権に批判的な東京新聞の望月衣塑子記者の同名ベストセラーを原案に製作された作品だ。 前回は、本作の誕生には、現在の政治状況に問題意識を強めたエグゼクティブプ...
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映画「新聞記者」はなぜヒットしたのか?政治的リスクをめぐる覚悟と勇気を考える・レビュー前編

政治映画が上映されただけでニュースになる国ニッポン 映画「新聞記者」が4億円超の興行収入 いまに始まったことではないのかもしれないが、映画館で流される邦画の予告編にうんざりすることがある。 なぜなら、扱うテーマが恋愛か家族かバラエティーか、いずれにしても権力中枢で何が起こっているのか、国民に問いかけようとする覚悟のある作品が皆無だからだ。 あえて言えば、企業の不祥事をモチーフに...
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映画「グリーンブック」と「ブラック・クランズマン」は今も残る差別の本質を教えてくれる

2019年度アカデミー賞作品賞「グリーンブック」 本年度アカデミー賞作品賞は「グリーンブック」で文句なしで受賞した。 昨年の「シェイプ・オブ・ウォーター」はグロテスクなおとぎ話だった。一昨年の「ムーンライト」は素晴らしい作品であったが、黒人にオスカーを受賞させたいという意思を感じる受賞だった。 「グリーンブック」は王道のハリウッド映画だ。 アメリカに根強く残る黒人へ...
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なぜFOXサーチライトはアカデミー賞に強いのか?独断と偏見を交えて考えてみた

アカデミー賞常連になった「FOXサーチライト」 通好みの映画会社 FOXサーチライトは、20世紀FOXの子会社である。メジャー作品とは一線を画して、作家性の強い作品を提供している。 と言っても、世界的な監督を起用し、予算もそれなりに投じているようだ。日本の独立系配給会社(インデペンデント)とは規模も企画力もまったく比ではない。大手配給会社(メジャー)の大作と違って、監督...
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映画の主役になった、トランプ以上にアメリカ大統領に固執した人物

ヒュー・ジャックマンが挑む"文春砲"政治家 2月1日から公開されたヒュー・ジャックマン主演映画「フロントランナー」。1988年のアメリカ大統領選挙の民主党候補者ゲイリー・ハートは、40歳代という若さもありケネディの再来と騒がれた男だ。この作品は、彼の不倫騒動で立候補辞退するまでを描いている。 ゲイリー・ハートは政治手腕においては申し分のない実力があったため、当時のアメリカではマスコミを巻き...
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スタローンの「ロッキー」とマイケル・B・ジョーダンの「クリード」!世代を超えた戦いと人間愛が魅力

スタローン健在の傑作! 「ロッキー」が公開された1976年当時の若者で「ロッキー」を見たことがない人はいないのではないだろうか。 映画館で観なかったとしても、テレビのゴールデンタイムで洋画劇場が盛んだったころは、何度かオンエアされていたはずだ。 シルベスター・スタローンは、この作品で主役のロッキー同様、スターへの道を駆け上がった。「ロッキー」シリーズは6作あるというが、すべて見ている人は...
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レディー・ガガの「アリー/スター誕生」がなぜ大ヒットしないのか?宣伝マンの視点

膨大な有名人コメントの効果は? オスカー候補No1と呼び声の高い、レディー・ガガ出演の「アリー/スター誕生」。興行成績ランキングでは、なんと初登場6位だった。 2か月前公開の「ボヘミアン・ラプソディ」や、1か月前に公開された「ファンタスティック・ビースト」に余裕で負けているのだ。 「アリー/スター誕生」は強力な宣伝力で世の中に浸透していると思われた。テレビCMもガンガン流...
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NHK紅白歌合戦のユーミンとスタジオジブリ【松任谷由実】【宮崎駿】

平成を締めくくった「紅白歌合戦」 2018年大晦日、平成最後の「紅白歌合戦」の視聴率は後半41.5%で良い結果を残した。 私も前半・後半と、久々に飽きずに通して見ることができた。 サザンの桑田もすごかったが、その桑田にキスをして共に「渚のシンドバッド」を歌いまくるユーミンが、何と言っても1番の功労者だろう。 ユーミン自身は2曲披露する。1曲目は「ひこうき雲」。ユーミンのデビューアルバム...
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“Netflix”の現状と今後

12月に入りクリスマス映画やら、アカデミー狙いの話題作を送り込んできたNetflix。 アカデミー外国語映画賞の最有力に挙げられているのが「ROMA」だ。 イタリア映画と間違えるタイトルだが、1970年頃のメキシコシティのROMA地区を描いた映画で、監督はアルフォンソ・キュアロン。ハリウッドでも活躍するメキシコ人監督で、自伝とも言える映画になっている。 メキシコシティと言えば1964年の...
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死してなお、樹木希林

アカデミー賞の前哨戦と言われる、ゴールデン・グローブ賞ノミネーションが昨日アメリカで発表された。 興行収入を左右するので、映画業界はこの頃から賞レースの話題で持ち切りだ。 注目は、年末に公開するレディー・ガガ主演の「アリー/スター誕生」。 日本勢は、カンヌでパルムドールを受賞した「万引き家族」がノミネートされた。 外国語映画賞を獲得すべく、配給会社や製作陣はアメリカ...
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予想外の大ヒット「ボヘミアン・ラプソディー」

NTV「スッキリ!」のコメンテーターが珍しくいいことを言っていた。 タイトルはなぜクイーンではないのか。ボヘミアン(自由奔放な生活をする人)のためのラプソディー(狂詩曲)は、フレディの人生そのものだと。 インド系の移住者で白人ではないコンプレックスの上に、ゲイに気づき、エイズによって死を迎える。 どんなに稼いでも、ステータスが上がっても、音楽に...
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「いつだってやめられる」イタリアの現実をコメディで揶揄した映画

渋谷のBunkamura等で公開中の映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち 」は理系大学院出身でありながら定職に就けない、いわゆる”ポスドク“を扱った作品だ。 高学歴でも、大学院を出ても、高収入を得られない状況は日本も同じだ。 一発逆転を狙う天才たちが、ドラッグ製造や犯罪に手を染めていく大胆さはイタリアならではで、著名な俳優陣が演じるひょうきんでドジでお人好しなメンバー...
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