“Netflix”の現状と今後

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ROMA | Official Trailer [HD] | Netflix

12月に入りクリスマス映画やら、アカデミー狙いの話題作を送り込んできたNetflix。

アカデミー外国語映画賞の最有力に挙げられているのが「ROMA」だ。

イタリア映画と間違えるタイトルだが、1970年頃のメキシコシティのROMA地区を描いた映画で、監督はアルフォンソ・キュアロン。ハリウッドでも活躍するメキシコ人監督で、自伝とも言える映画になっている。

メキシコシティと言えば1964年の東京オリンピックの次期開催地で、中南米の経済の中心の先進国のイメージがあった。

しかし、まだこの頃、政治情勢も不安定で、民衆による暴動も頻発していた。その状況をバックグラウンドに、ある一家に仕えるメイドの物語だ。

全編モノクロで、BGMを入れず、独特のカメラワークで、平凡な容姿の主人公の抑揚のない演技が続く。実に挑戦的な作品だ。ヴェネチア映画祭で最高の金獅子賞を受賞するなど折り紙付きである。

Netflix配信なので、当然家のテレビで見る。途中寝てしまった。まあよく言えば映画の中に溶け込んで、まどろんでしまったわけである。これが映画館のスクリーンだったら寝なかっただろうなと思う。

主人公が邸宅の隅から隅まで歩くシーンの長回しや、ラッパや太鼓の鼓笛隊、ラストシーンの波打つ海岸のシーン、きっとその臨場感たるや想像するだけでも緊張感が湧いてくる。

監督は、Netflixと組んだのは資金のためだ、とあっさり認めているが、観客への裏切りにも思えてしまう。アカデミー外国語映画賞は是枝監督の「万引き家族」との一騎打ちになるだろうが、作品力以外のこういった状況を鑑みて評価するのであろうか。

もう1本、ファミリー向けのクリスマス映画「クリスマス・クロニクル」を見た。

テレビでも大量にスポットを打っているので周知されているだろう。何とはないファミリー映画だ。

クリスマス好きのアメリカ人向けで、クリスマスと家族愛とドリームがごっちゃになったもの。なんとなく時間を無駄にしたようで、NetflixがTVスポットを打つ作品はもう見ない、と思いながら、あの宣伝力に負ける自分がいる。

良作を作れば映画館向きと思われ、駄作を出し続ければNetflixの力量を問われ、配信事業も前途多難である。

ドラマは年に数本見続けてしまうNetflixオリジナルがある。2時間の映画というのは1本1本、最大の情熱と、それなりの資金をかけ、観客に最高のコンテンツを提供してほしいものだ。

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