NHK特集ドラマ「バーニング」 村上春樹の「納屋を焼く」が原作

ドラマ
村上春樹「納屋を焼く」を実写化『バーニング 劇場版』予告編

2018年年末にNHKで特集ドラマ「バーニング」が放送された。

村上春樹の短編小説「納屋を焼く」が原作のドラマで、監督は韓国屈指のイ・チャンドンだ。

すでに韓国では映画公開され、アカデミー外国語映画賞で韓国初の受賞を狙える位置にいるのだそうだから、映画の評価は高いのだ。

映画版は148分もあり、テレビ版は3分の1ほど切り取られて編集された。日本の映画公開は、2019年2月となり、このドラマの放送後だというのだから、順序が逆だ。

148分の映画版を映画館で鑑賞すれば、素晴らしい映画なのだろうか。95分のドラマを見た限り、なんとも退屈だった。

とくに高梨臨の吹替えが、棒読みに聞こえ、韓国人女優の演技を邪魔しているように思えた。しかし、2人の男性を行き来するその役どころは、女のずるさや愚かさを感じせイラっとするくらい演技は上出来だった。

主役の貧乏な小説家志望を演じるユ・アインは、韓国では人気俳優らしい。しかし、彼の演じる垢抜けしない若者はドラマの出来を引き上げるほどでもない。

ただ、「ウォーキング・デッド」でグレンロスの私には、裕福なギャツビー(実態のわからない金持ち)役のスティーヴン・ユァンに目が奪われた。

スティーヴン・ユァンは「ウォーキング・デッド」で誠実な夫役だったが、「バーニング」では鼻もちならない金持ちの犯罪者を見事に演じ、そのたたずまいだけで存在感を際立たせているのだ。

村上春樹はこの小説を1983年に発表している。映画では現代に置き換えてはいるが、その独特の空気感は村上ワールドをなぞっているようだ。だが、どこか古臭い。

ミステリーとしては物足りなく、貧富の格差を描いた普遍性もあっさりしている。小説を読みたいとまで思わなかった。

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