ユーチューバー・ヒカキンが炙り出した既存メディアの限界

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億稼ぐYouTuberがうじゃうじゃいる?ヒカキンにYouTubeの現状を聞いてみた!

 

「いま億チューバーはウジャウジャいる」とヒカキンも驚くYou Tube

「ユーチューブは才能と努力さえあれば、まだブルーオーシャン」「いま億チューバーはウジャウジャいる」

「ブンブン。ハロー YouTube どうも HIKAKINです」で始まるユーチューバー・ヒカキンのチャンネルは、現在4チャンネル合計で登録者数が1000万人を超え、再生回数は約60億回に達したと言われる。

いまや日本のユーチューバーで最も稼いでいて、子供達の憧れの存在ともなったヒカキンだが、急成長を遂げたユーチューブのこれまでを振り返り、2019年のユーチューブ界の動向を占っている。

ヒカキンがユーチューブを始めたのは12年前だが、ユーチューブで生活できるようになったのは2011年だという。思っていたよりも最近という印象だが、その2011年からユーチューブやネットは一度も下振れすることなく、右肩上がりで成長したとヒカキンは語っている。

そして、今年2018年は日本中の多くの人たちがユーチューバーを認知し、ユーチューバーの存在が定着した年だとも振り返った。

その彼が予想した2018年のユーチューブ界の動向は、次の通りだ。

①テレビで活躍しているタレントや芸能人がユーチューブを始める。

②グループ系ユーチューバーや演者と編集者などチーム化したユーチューバーが現れる。

③人間は食べないと生きていけないから「食べる系ユーチューバー」が受けそうだ。

謙虚なヒカキンらしく「自分の予想は外れます」と言っているが、この数年、日本のユーチューブ界を牽引してきただけあって、なかなか説得力がある。

YouTubeは新聞・テレビ凋落の象徴的メディア

インターネットの波に最初に飲まれたのは新聞・出版だった。2000年以降、新聞・出版の売れ行きや広告出稿は下振れし、通信回線の高速化と大容量化とともにネットの動画視聴が生活の中に溶け込んだ。同時に、メディアの王者・テレビも広告収入の頭打ちや下振れに喘いでいる。

YouTubeは既存メディアから最も企業広告や人々の時間を奪取したとみられるが、そのリトマス紙になったのは芸能人の動向だ。今年ぐらいから、芸能人やタレントがテレビから動画チャンネルにも触手を伸ばす動きがみられた。ヒカキンはその動きが2019年にはさらに加速すると感じているという。

ただ、テレビで顔や名前を売ったタレントがユーチューブで成功するかというと簡単ではないだろう。ヒカキンは「クオリティーが高ければいいというわけではないのがユーチューブだ」と釘を刺しているが、同感である。

ユーチューブの魅力のひとつは普通の人たちが語る掛け値無しの商品レビューであり、テレビ通販の作られた驚きや歓声とは対極にある。映像や構成の素人っぽさも魅力のひとつだ。完成度が高く、スキのないテレビ番組に慣らされた視聴者には新鮮に映っているのだ。

YouTubeのテレビ化に潜む危険性

では、ユーチューブに死角はないのだろうか?

最近、ユーチューブに増えて来たのが、「提供もの」と言われる企業の依頼を受けた商品やサービスの紹介動画だ。著名で人気のユーチューバーほど、企業案件が飛び込むのは自然な流れでもある。

ただ、動画というのはデータ量が非常に多いのが特徴だ。ユーチューバーが心底、その商品を気に入って紹介しているのか、意図的に商品の欠点を隠していないか、その真偽が見えてしまうのが動画メディアなのである。

企業の提供ものが増えてくると、視聴者にはユーチューブもテレビ通販番組と五十歩百歩のメディアに映り、新たな動画メディアの台頭を招く可能性もある。この先、ヤフーやアマゾンが動画ビジネスを指を加えて黙視しているとも思えない。

さらには、最近、登場した中国系企業の動画共有アプリ「Tik Tok(ティックトック)」が1億5000万人のアクティブユーザーを獲得し急成長を遂げている。軽快な音楽に合わせて誰もが踊りを披露できるアプリだが、アジアを中心に拡大する勢いを見せている。

一方、ユーチューブも新たな動きを始めている。

最近、サービスが始まった「YouTubeプレミア」は、ユーザーから毎月料金を徴収する代わりに、広告を流さない方式を採用した。

安定収入を確保するためにプレミアを始めたとみられるが、ユーチューブのテレビ化を防ぐためには「YouTubeプレミア」で企業提供ものコンテンツの抑制・禁止も考えてはどうだろうか。

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